第388回 公開テスト(午前) 重要文法のおさらい
1. allow someone to do(600レベル)
allowは無生物主語をとって「<主語> allow <人> to do ~.」のかたちでTOEICに頻出します。
💎The larger budget will allow us to expand the project.
(予算が増額すればプロジェクトを拡大することができます)
その他、TOEICでSVOの後にto不定詞をとることができる動詞として押さえておきたいのは、want、cause、expect、prefer、persuade、remindです。
💎The accident caused traffic to back up for miles.
(この事故で何マイルも交通渋滞が起きました)
💎No matter what I said, I couldn’t persuade him to change his mind.
(私が何を言っても、彼の考えを変えるように説得することはできませんでした)
2. up close(990レベル)
up closeは副詞で、「間近で」という意味を表します。
up close
at or from a short distance; in close proximity
💎I had the chance to see a tiger up close at the wildlife sanctuary.
(野生動物保護区でトラを間近で見る機会がありました)
up closeが難しいのは、upの前にlookなどの動詞があって、look up(~を調べる、~を見上げる) という句動詞(群動詞)と勘違いしてしまう可能性があることです。
💎It’s amazing how different the mountains look up close compared to far away.
(近くで見る山と遠くで見る山の見え方が全然違うのは驚きです)
see something up closeのイメージ写真
3. I should be able to do ~.(860レベル)
助動詞のshouldが表す意味はいくつかありますが、TOEICで押さえておくべきは①「~すべきだ(義務)」と②「~のはずだ(推量)」です。
初中級レベルの学習者は①の意味しか覚えていないので、以下のような文を「~すべきだ(義務)」の意味で訳してモヤモヤします。
💎The technician should arrive the computer room by now.
(×技術者は今頃コンピューター室に到着すべきだ)
(〇技術者は今頃コンピューター室に到着しているはずだ)
shouldは「当為、正当性」が根底にある助動詞なので、「(当然それを行っていてしかるべきなのにまだ行っていないから)~すべきだ」(義務)と、「(当然そうなっていることが当たり前だから)~のはずだ」(推量)という意味を表します。
shouldのあとに状態動詞や発着往来(leave, arrive, go, comeなど)の動作動詞が続く時は、②の意味で解釈すると文意が通ることが多いということも押さえておきましょう。
💎I should be able to finish the report by tomorrow.
(私は明日までにレポートを終えられるはずです)
4. beside something / besides something(860レベル)
besideとbesidesは、見た目はsが付いているかいないかだけの違いですが、両者の意味は全然異なります。
beside
next to or very close to the side of someone or something
besides
1. used when adding another reason
2. in addition to someone or something else that you are mentioning
3. apart from someone or something
besideは前置詞で「~の脇に(=next to)」、besidesは副詞で「加えて(= in addition)」、前置詞で「①~に加えて(= in addition to)、②~を除いて(= except, apart from)」という意味を表します。
💎There’s a small table beside the window.
(窓の横に小さなテーブルがあります)
💎It’s too expensive, and besides, we don’t need it.
(それは高すぎるし、それに私たちにはそれは必要ありません)
💎Besides English, she speaks Spanish and French.
(彼女は英語に加えて、スペイン語とフランス語も話します)
💎every day besides Monday
(月曜を除く毎日)
TOEICでは、besideとbesidesの意味や用法の違いの知識を問う問題が出題されることがあるので、しっかりとポイントを押さえて、どんな角度で出題されても解答できるようにしておくことが大事です。
5. one another(730レベル)
one anotherは副詞ではなくて代名詞です。代名詞なので、動詞の目的語になります。
💎consult one another
(互いに相談する)
💎The team members supported one another throughout the project.
(チームメンバーはプロジェクト全体を通じて互いにサポートし合いました)
ただし、自動詞と共に使う場合はone anotherの前に前置詞が必要になるので注意が必要です。
💎They looked at one another in surprise when the announcement was made.
(その発表があったとき、彼らは驚いてお互いを見ました)
one anotherは代名詞ですが主語の位置で使うことはできません。必ず目的語の位置で使います。
✖ One another helped during the project.
〇 They helped one another during the project.
each otherも同じことが言えます。上記のone anotherをすべてeach otherに置き換えて読み直してみてください。
6. only recently ~(730レベル)
onlyを含む副詞句が文頭に出ると倒置が起きて疑問文と同じ語順になります(例文下線部参照)。
💎Only recently did we discover the error in the data.
(つい最近になって、私たちはデータ内にエラーを発見しました)
💎Only in the event of rain can we issue refunds for the tickets.
(雨天の場合のみチケットの払い戻しをさせていただきます)
その他、never, seldom, hardly, scarcelyなどの否定を表す副詞(句)が文頭に出ると倒置が起きます。倒置は文法の中ではマイナーな項目ですが、ルールを理解して知識として頭の中に入れておくと、変わった語順の英文が登場してもすんなりと理解することができるはずです。
7. A and B are C and D, respectively.(860レベル)
respectivelyは「それぞれ」という意味を表す副詞で、A and B are C and D, respectively.という文で使われた場合は、「A = C」および「B = D」という関係が成り立ちます。
💎Our monthly internet and phone bills are $60 and $30, respectively.
(私たちの毎月のインターネット料金と電話料金は、それぞれ 60 ドルと 30 ドルです)
文法を学んで英文を正しく理解できるようになると、英文を読むのも設問を解くのも楽しくなりますよ。
いかがでしたか?ではまた次回もお楽しみに!
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