第360回 公開テスト(午前) 重要単熟語のおさらい

※この記事で紹介する単熟語は、『TOEIC®L&R テスト 英単語・熟語ワードツリー』(旺文社)をベースにしています。


1. workbench(CEFRレベル:-)
benchと聞くと、公園にあるような休憩用の長椅子(ベンチ)をイメージすると思います。そのイメージのままworkbenchの意味を考えると、「作業用の長椅子(?)」になってしまいますね。それでは困ります。以下の写真を見てください。

workbenchのイメージ写真はこちら↓


というわけで、workbenchは「作業台」という意味です。公園にあるようなベンチとは全然違いますので注意しましょう。上級者は、workbenchからworkを取ったbenchだけでも「作業台」を表すことができることも押さえておきましょう。

💎A carpenter is standing at a workbench(=bench).
(大工が作業台のところに立っている)

2. insulate(CEFRレベル:C2)
insulateは「(熱や音などを遮断するために)~を覆う、防護する」という意味です。そこから「~を断熱する、~を防音する」という意味になります。TOEICでは、断熱材を使った家屋や、防音設備のある会場が登場しますので、必ず押さえておきましょう。

💎insulate the home to save energy
(エネルギーを節約するために家を断熱する)

名詞のinsulation(断熱、防音)も併せて押さえておきましょう。

3. prototype(CEFRレベル:C1)
prototypeは日本語でも「プロトタイプを作る」と言ったりしますね。「proto(最初の)+type(型)→最初に作る型」からprototypeは「原型、試作品」という意味を表します。ワードツリーのP154を見てください。



💎develop a prototype(試作品を開発する)
💎initial prototype(最初の試作品)
💎prototype stage(試作品の段階)

ちなみに、TOEICのprototypeは1970年代後半にTOEFLをベースにして作られました。日本人にとってTOEFLは難し過ぎるので、TOEFLよりも易しめかつビジネス寄りにアレンジして作られたのがTOEICです。今年(2024年)の12月でTOEICは45周年を迎えます。

4. discipline(CEFRレベル:C1)
disciplineは「規律、統制」という意味が一般的ですが、「(学問の)領域、分野」という意味で使われることもあります。TOEICでは、求人広告や人物紹介記事などで登場しますので、ハイスコアを狙う学習者は押さえておきましょう。

💎academic discipline(学問分野)
💎A background in statistics is beneficial for those pursuing careers in data science and any related discipline.
(統計学のバックグラウンドは、データサイエンスや関連分野でのキャリアを目指す人にとって有益です)

「(学問の)領域、分野」という意味でのdisciplineは、以下で言い換えることができます。

discipline = field of study(学問分野)

5. account(CEFRレベル:-)
accountはTOEICで狙われる多義語の1つです。ワードツリーのP320を見てください。名詞で使う場合は「口座、(コンピューターの)アカウント」という意味で使うことが多いですが、ハイスコアを目指すのであれば「取引(情報)、顧客」の意味を押さえておく必要があります。




💎the Jones account(ジョーンズ氏との取引)
💎Pondress Corporation is one of the largest accounts we’ve handled.
(ポンドレス・コーポレーションは、私たちが受け持ってきた中で最も大きな顧客の1つです)

ここで、TOEICにおけるaccountの意味の出題割合を示す円グラフを見てください。「取引(情報)、顧客」の意味での出題割合は「口座、アカウント」に比べて低いです。ということは、ハイスコアを目指すうえで覚えておく価値があるということです。

ワードツリーでは、このようにTOEICで狙われる重要多義語をまとめて、独立した1つのセクションで取り上げています。このセクションを読むだけでもかなりの語彙力を身に付けることができますので、ぜひチェックしてみてください。

6. give ~ a second thought(CEFRレベル:C1)
直訳すると「~に2回目の考え(検討)を与える」ですが、そこから「~を再検討する(見直す)」という意味を表す口語表現です。

💎After receiving the offer, he accepted it immediately, not giving it a second thought.
(彼は申し出を受けた後、再考することなくすぐにそれを受け入れた。)

have second thought(再考する、考え直す)という表現もよく使われますので、併せて押さえておきましょう。

7. sophisticated(CEFRレベル:B2)
sophisticatedは、一般的には「洗練された」という意味で使われることが多いですが、TOEICでは「高機能の」という意味を押さえておくとスコアアップにつながります。ワードツリーのP42を見てください。



sophisticatedを①の意味で使う場合は人を、②の意味で使う場合はモノを修飾することが多いです。なので、基本的にはsophisticatedが修飾している名詞を見てどちらの意味になるのか判断することになります。

💎We need to replace our printers with more sophisticated ones.
(印刷機をより高機能のものに交換する必要があります)

8. bin(CEFRレベル:A2)
日本人はbinから「瓶」をイメージしてしまうので注意が必要です。まずbinの意味を英語で確認してください。

bin
a container that you put something in

ということで、binは「容器」という意味を表します。ワードツリーのP296を見てください。



💎trash bin(ごみ箱)
💎recycling bin(リサイクルボックス)
💎overhead bin(頭上の荷物入れ)

recycling binのイメージ写真はこちら↓


では、日本語の「瓶」に該当する英単語は何でしょうか?1つはbottleですね。もう1つは?

9. gala(CEFRレベル:-)
galaは「祝祭」という意味です。スキーヤーにはおなじみ「ガーラ湯沢」のガーラです。ただ、発音は[ɡɑːlə]と[ɡeɪlə]の両方を覚えておきましょう。



💎The school hosted a gala to honor its top students.
(学校は成績優秀な生徒を表彰する祝賀会を主催しました)

galaのイメージ写真はこちら↓


galaはワードツリーの「宴会・接待」カテゴリーで取り上げていますが、同じカテゴリーで「(社交的な)集まり、パーティー」を意味する単語も紹介しています。何だと思いますか?ワードツリーのP93です。

10. webinar(CEFRレベル:-)
webinarは、webとseminarを掛け合わせた造語で、web-based seminarのことです。ワードツリーではteleconferenceやvideoconferenceと共に「会議・打ち合せ」カテゴリーで取り上げています。P91です。



💎The company hosted a webinar to introduce its new product line to potential customers.
(同社は潜在顧客に新製品ラインを紹介するウェビナーを開催しました)

webinarのイメージ写真はこちら↓


いかがでしたか?ではまた次回もお楽しみに!
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