第336回 公開テスト(午前) 重要単熟語のおさらい

※この記事で紹介する単熟語は、『TOEIC®L&R テスト 英単語・熟語ワードツリー』(旺文社)をベースにしています。
1. refreshments
refreshmentには「リフレッシュすること、気分爽快」という意味もありますが、TOEICでは「軽飲食物」という意味で頻出します(通例複数形のrefreshmentsのかたちで登場します)。「気分をリフレッシュさせてくれるような軽い食べ物や飲み物」と覚えておくとよいでしょう。そして、同じく「軽食」の意味を表すsnackも一緒に押さえておくことが大事です。
さらに、大事なのはrefreshmentsの言い換えです。ワードツリーのChapter2は、言い換え表現にフォーカスした章ですが、その「食事・料理」カテゴリーの中でrefreshmentsの言い換えを紹介しています。
この言い換えからもわかる通り、refreshment(s)には飲み物が含まれるが、snackには含まれないこともわかります。ちなみに、同じカテゴリーで紹介しているculinary class、locally grown vegetables、café、banquetはそれぞれTOEICでどのように言い換えられるかわかりますか?ワードツリーの349ページです。
2. focus group
フォーカス・グループって何のグループだかわかりますか?「focus group = focus(集中、焦点)+ group(集団)」ですが、それぞれの単語の意味を組み合わせてもどんなグループなのかピンときませんよね。ワードツリーでは見出し語として取り上げているだけでなく、簡単な説明も付けています。
わざわざ辞書を引かなくてもすぐにどんなグループなのかイメージできますよね。ちなみに、focus groupは「人のグループ」というカテゴリーに掲載されていますが、同じカテゴリーにあるpanelやdelegationはどんなグループかわかりますか?ワードツリーの280ページです。
3. playwright
900点以上を目指す人は押さえておきたい、やや難易度の高い単語です。ワードツリーでは「職業(映画・演劇)」のカテゴリーで取り上げています。playwrightは「劇作家」という意味です。
playwrightの「wright」が「worker」の意味であることを知っている人は少ないです。ワードツリーでは語源の知識も一緒に身に付くので一石二鳥です。同じく「劇作家」を表すdramatistも覚えておきましょう。
4. invaluable
invaluableを「価値がない」という意味で覚えている人は、今すぐ記憶を上書きしてください。invaluableは「貴重な」という意味です。
invaluableは反語的な意味を表す単語だということです。このように、ワードツリーでは要注意の単語に※で注意書きを付けています。
5. opposite
oppositeには形容詞、名詞、前置詞の意味がありますが、TOEICでは特に「~の反対側に」という前置詞が頻出します。前置詞なので直後に名詞(句)をとります。acrossを使う場合はacross from(~の向かい側に)とfromが必要になりますが、oppositeはfromを付けずに使うので注意しましょう。
💎Our new branch is located opposite a train station.
(当社の新しい支店は駅の向かいにあります)
oppositeは「位置関係」というカテゴリーの中で取り上げていますが、ワードツリーではその他「前後関係」「上下関係」「因果関係」「対比関係」「相互関係」「依存関係」というカテゴリーごとに関連する単熟語をまとめて紹介しています。TOEIC頻出単熟語は、ぜひ"つながり"でまとめて覚えちゃってください。
6. provided that
provideは「~を供給(提供)する」という意味だからといって、provided thatは「あれを供給した」とか「~(that節以下)を提供した」という意味になるわけではありません。では、どういう意味を表すのでしょうか。ワードツリーで調べてみましょう。provided thatは「~である場合に限り」という意味で、条件を述べる際によく使われます。
💎Provided that Ms. Milne gives her approval, you can take a day off tomorrow.
(ミルンさんの承認があれば、明日休みを取ってもいいですよ)
💎You may drive to work provided that you get a parking permit from the transportation operations department.
(交通事業部から駐車許可証を取得すれば、車で通勤してよいです)
ところで、同じ「条件・仮定」カテゴリーに掲載されているin caseの意味と用法はしっかり頭に入っていますか?ワードツリーの199ページです。
7. It’s not my call.
callが表す意味は何でしょうか?「電話」でしょうか?callは非常に重要な単語(多義語)なので、ワードツリーでもChapter1,2,3のすべての章で取り上げています。まず、Chapter1の「多義語」カテゴリーで取り上げているcallから見ていきましょう。
callには色々な意味がありますが、4つ目に「決断」という意味が記載されています。「多義語」カテゴリーでは、円グラフでTOEICに登場する意味の割合(傾向)が一目でわかるようになっているのですが、「決断(=decision)」の意味ではほとんど登場しないことがわかります。しかし、ワードツリーではしっかりと取り上げております。
💎tough call to make(辛い決断)
次に、Chapter2の「言い換え表現・同義語」で取り上げているcallを見ていきましょう。
callはいつくかの単語で言い換えることができます。そのうちの1つがdecisionです。同義語が頭に入っていれば、Part 7の同義語問題は難なく解けるはずです。ぜひ、ワードツリーのChapter2を活用して「言い換え表現・同義語」のストックを増やしてください。
最後にChapter3の「口語表現」で取り上げているcallを見てみましょう。
ワードツリーではTOEICに頻出する(または今後出題が予想される)口語表現もカバーしています。
💎It’s your call.(あなたが決めてください)
この例文とcall = decisionが頭に入っていれば、It’s not my call.がどういう意味になるのか簡単に推測できます。
💎It’s not my call.(私が決めることではありません)
つまり、別に決定権者がいることを示唆する発言(書き込み)と考えることができます。このように、口語表現を理解しておくと、発言(Part3,4)や書き込み(Part7)の意図が理解しやすくなるだけでなく、実際のコミュニケーションでも役立ちますよ。
8. versatility
versatilityは「多用途性」という意味です。ワードツリーでは形容詞のversatileを掲載しています。
versには「回る」という意味があります。「いろいろなところに目を向けられる」ことから、versatileは「多芸の、用途の広い」という意味になるわけです。
9. fill in for
fill inは「~を(書いて)埋める、記入する」という意味ですが、fill in forだと「(人)の代わりを務める」という意味になります。
💎A temporary worker will be hired to fill in for her while sheʼs on leave.
(彼女の休暇中は、彼女の代わりに臨時従業員が雇われます)
同じ意味を表すcover forと一緒に覚えましょう。
10. you will want to ~
難しい単語は1つもないのに、意味が取りにくい。それが口語表現です。そして、口語表現はTOEICでも(しれっと)登場します。まず、ワードツリーのChapter3で取り上げているyou may want to ~という口語表現を見てみましょう。
💎You may want to take an umbrella.
(傘を持っていくとよいかもしれません)
これを踏まえると、you will want to ~は「あなたは~することを望むでしょう」→「~するとよいでしょう」と、you may want to ~と同じように相手に控え目な提案・アドバイスをする表現だと言えます。will want toの部分はshouldで置き換えることができそうです。
💎You will want to take an umbrella.
(傘を持っていくとよいでしょう)
💎You should take an umbrella.
(傘を持っていった方がいいですよ)
いかがでしたか?ではまた次回もお楽しみに!
Keep on studying!