第348回 公開テスト(午前) 重要単熟語のおさらい

※この記事で紹介する単熟語は、『TOEIC®L&R テスト 英単語・熟語ワードツリー』(旺文社)をベースにしています。


1. patio(CEFRレベル:C1)
patioは「屋外の飲食スペース、テラス」という意味でPart 1に頻出します。「パティオウ」に近い感じで発音されます。



💎Our patio can hold up to 30 people.(テラスは最大30名まで収容可能です)

patioのイメージ写真はこちら


patioとセットで覚えておきたいのは、日よけ・雨よけのためのparasolです。parasolは「umbrella」で言い換えることができます。ハイスコアを目指す方はawningも押さえておく必要がありますが、何だかわかりますか?

2. coach(CEFRレベル:A2)
ワードツリーに掲載はありませんが、大事なので取り上げます。リスニングで登場すると一瞬「ん?」となる単語です。まず、coachは「①コーチ(指導者)、②長距離バス、③馬車」という3つの意味を押さえておく必要があります。そのうえで、文脈に応じて意味を確定するようにしましょう。中でも、②の意味は狙われるのでしっかり覚えておきましょう。ちなみに、coachの発音は[koʊtʃ]なので注意してください。「コーチ」ではなく「コウチ」に近いです。

💎We’re planning to go to Paris by coach.
(私たちは長距離バスでパリに行こうと計画しています)


coachのイメージ写真はこちら

もう1点だけ。coachと似ている単語がcouch(〔2、3人掛けの〕長椅子、ソファー)で、こちらの発音は[kaʊtʃ](「カウチ」に近い)です。coachとcouchの混同とそれぞれの発音に注意しましょう。

3. assume(CEFRレベル:B2)
assumeは以下の3つの意味を押さえておく必要があります。「assume = 想定する」みたいに1対1の訳で機械的に覚えているようではスコアアップは望めません。以下の語源とイラストを参考にして、イメージと共に意味を押さえましょう。



💎He assumes that the daily planner belongs to Ms. Mills.
(彼は、その手帳はミルズさんのものだと推測しています)
💎Some prior experience working with accounting software is assumed.
(会計ソフトウェアの使用経験があることを前提としています)

4. provided that(CEFRレベル:B2)
第336回 公開テスト(午前) 重要単熟語のおさらいでも取り上げたので、バッチリ覚えている方もいらっしゃると思いますが、大事なので何度も取り上げます。provided thatは「~である場合に限り」という意味で、条件を表す分詞構文です。



💎Provided that Ms. Milne gives her approval, you can take a day off tomorrow.
(ミルンさんの承認があれば、明日休みを取ってもいいですよ)
💎You may drive to work provided that you get a parking permit from the transportation operations department.
(交通事業部から駐車許可証を取得すれば、車で通勤してよいです)

provided thatはPart 5の「前置詞vs.接続詞」問題で出題されることが多いですが、Part 7の長文読解でも登場します。ここで紹介した頻出例文を繰り返し読んで、瞬時に意味が取れるようにしておきましょう。

5. frayed(CEFRレベル:–)
ワードツリーに掲載はありませんが取り上げます。frayedは「fray(〔布など〕を擦り切れさせる、ほころばす)」の過去形、過去分詞で、「擦り切れた、ほころびた」という意味を表します。

💎frayed wires(擦り切れたワイヤー)
💎You’d better replace the frayed tire with the new one.
(すり減ったタイヤを新しいものと交換したほうがいいでしょう)

frayは、比喩的に神経をすり減らす意味でも使われます。

💎Due to the lengthy discussion, my nerves were frayed.
(長い議論のせいで、私の神経はすり減りました)

6. referral(CEFRレベル:–)
動詞referの名詞として覚えておくべき単語がreferenceとreferralです。ワードツリーではどちらも「推薦・推挙」カテゴリーで取り上げています。ここではreferalについて見ていきます。



💎refferal program(紹介プログラム)
💎Anyone applying for the program must obtain a refferal from your supervisor.
(プログラムに申請する人は、上司から紹介を得る必要があります)

語源的には「re(後ろに)+fer(運ぶ)+ ral 」→「視線を後ろに運ぶこと」→「(人や物など)の紹介」ということで、こちらのイラストのイメージで押さえておいてください。


7. footwear(CEFRレベル:C1)
footwearは「履物(類)」です。ワードツリーではChapter 2の「上位語・下位語」カテゴリーで取り上げています。物の名称には、上位語(グループの抽象的な名称)と下位語(グループに含まれる具体的な物の名称)の概念が存在します。それを視覚的にわかりやすくまとめたのが以下の図です。



この場合、footwearが上位語で、shoes、boots、sandalsが下位語です。では、headwearやeyewearにはどのような下位語があるでしょうか?TOEICではこのような言い換えを押さえておく必要があります。ワードツリーのChapter 2では、「上位語・下位語」だけでなく、「パラフレーズ(語句の言い換え)」、「同義語」という3つの切り口で言い換え表現を紹介しています。

8. identical(CEFRレベル:B2)
identicalは「まったく同じの、そっくりの」という意味を表す形容詞です。



💎The artwork is identical to the one in the museum.
(その絵画は美術館にあるものと同じです)

identicalは前置詞のtoやwithと相性が良いので、identical to[with](~と同じの)のかたちで覚えておくのもおすすめです。

9. centerpiece(CEFRレベル:–)
centerpieceは「①最重要項目、中心 ②(テーブルの)中央装飾品」という意味を表す単語です。「centerpiece = center(中央)+ piece(一部)→ 中央部 → テーブルの中央に置く装飾品」で、具体的には花やロウソク、ガラス製品などを指します。



💎We need more centerpieces for the reception.
(披露宴のテーブルに置く中央装飾品がもっと必要です)

centerpieceのイメージ写真はこちら


10. portfolio(CEFRレベル:C1)
ポートフォリオと聞いたら以下の③の意味を思い浮かべる人が多いと思いますが、TOEICでは①の意味で頻出します。



「port(運ぶ、港)+ folio(葉、リーフ)→持ち運びに便利なルーズリーフに描いたアート→(自作アートの)作品集、(作品集を持ち運ぶための)書類かばん」ということで、portfolioは語源とイラストで覚えると忘れません。作品集の作品は写真でもOKです。

💎You must submit a portfolio along with your résumé.
(履歴書と共に作品集を提出していただく必要があります)

いかがでしたか?ではまた次回もお楽しみに!
Keep on studying!

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