第362回 公開テスト(午前) 重要単熟語のおさらい

※この記事で紹介する単熟語は、『TOEIC®L&R テスト 英単語・熟語ワードツリー』(旺文社)をベースにしています。

1. meteorologist(CEFRレベル:C2)
TOEICではさまざまな職業の人が登場します。meteorologistもその一人です。ワードツリーのP273を見てください。



「meteor(天空現象)+logy(学問)+ist(人)」→「天空現象を学ぶ人」という語源から、meteorologistは「気象学者」という意味を表します。meteorologistの英訳も確認しておきましょう。

meteorologist
a scientist who studies the earth’s atmosphere and its changes, used especially in predicting what the weather will be like

💎The meteorologist explained how climate change is influencing global weather patterns.
(気象学者は気候変動が地球の気象パターンにどのような影響を与えているかを説明した)

ちなみに「気象予報士」はweather forecasterですので、meteorologistと混同しないように注意しましょう。

meteorologistのイメージ写真はこちら↓


ワードツリーではTOEICに登場する約80の職業を「人物」カテゴリーで紹介しています。ぜひすべて覚えてどんな職業なのか瞬時に理解できるようにしておきましょう。

2. resilient(CEFRレベル:-)
出題頻度の低いやや難しめの単語です。まずはresilientの英語の意味を確認してみましょう。

resilient
able to withstand, recover from, or adapt to adversity, challenges, or difficult conditions

というわけで、resilientは「困難に耐えて立ち直る力のある、回復力のある」という意味を表す形容詞です。

💎The company was resilient in the face of economic downturns.
(その会社には経済不況に直面しても立ち直る力があった)

3. after all(CEFRレベル:B1)
after allを「結局」という意味だけで覚えている人は、最終的にどうなったのか(つまり結果)を述べる時にafter allを使うものだと思っているので、結果を述べていない1文にafter allを使うことに違和感を覚えます。

実はafter allにはもう1つ大事な意味があって、そちらがテストで狙われます。まずはafter allの意味を英語で確認してみましょう。

after all
1. despite what has been said or expected
2. used when you are explaining something, or giving a reason

1.は「結果を伝えるafter all」で、「結局、最終的に」という意味で使われます。ほとんどの学習者がこの意味しか覚えていません。
2.は「理由を述べるafter all」で、「何と言っても~なのだから」という意味です。一部の上級者だけが知っている意味で、テストで狙われます。

というわけで、TOEIC指導塾X-GATEではafter allを以下のように教えています。

after all
①結局、最終的に ※文末で使って前述した内容の結果を述べることが多い
💎The mayor announced that the old museum would not be demolished after all.
(市長は結局、古い美術館は取り壊されないと発表した)
②何と言っても(どうあろうと、どのみち)~なのだから ※文頭で(接続副詞として)使って前述した内容の理由を述べることが多い
💎You don’t need to worry. After all, you’ve done this successfully many times before.
≒ You don’t need to worry because you’ve done this successfully many times before.
(心配する必要はありません。何と言ってもあなたはこれまでに何度も成功しているのですから)

①だけでなく②の意味もしっかり覚えて読解力をぐーんとアップさせましょう。

4. there’s no point in ~ing(CEFRレベル:B1)
直訳すると「~するのはポイントがない(?)」ですが、これだと正しく文意を理解することはできません。実はこのpoint = reason/meaning/purpose(理由、意義)で、there’s no point in ~ingは「~する理由がない」→「~しても意味がない、~しても無駄である」という意味を表します。ハイスコアを狙ううえでぜひ押さえておきたい表現です。

💎There’s no point in applying for the job if you don’t meet the qualifications.
(資格を満たしていないのなら、その仕事に応募しても意味がありません)

5. decade(CEFRレベル:B1)
TOEICに頻出するdecadeは「10年(間)」という意味の名詞です。ワードツリーのP225を見てください。



💎a decade ago(10年前)
💎for the past decade(過去10年間)
💎for decades(何十年もの間)
💎It has been a privilege leading this company over the past decades.
(過去数十年にわたり、この会社を率いることができたのは光栄なことです)

TOEICでは「decade = ten years」のパラフレーズが頻出しますので、以下のコロケーションで押さえておくとスコアアップにつながります。



ではここでクイズです。decadeを使って「5年(間)」と言いたい場合はどうすればよいでしょうか?正解は・・・a half decadeまたはhalf a decadeです。

6. accommodate(CEFRレベル:B2)
accommodateは動詞で「①~を収容する、受け入れる」「②(意見や要望など)に応じる」「③(特定の状況に)慣れる」といった意味を表します。ベースとなるイメージは語源とイラストを見てわかる通り「人やモノを同じ型にはめる」です。はめる型がホテルの一室であると考えると、名詞のaccommodationが「宿泊施設」の意味になるのも納得できますね。



💎accommodate international flights(国際便を受け入れる)
💎The new conference room can accommodate 750 people.
(新しい会議室は750人収容できます)

7. recognized(CEFRレベル:B2)
recognizeを「~を認識する」という意味だけで覚えているようでは、TOEICでスコアアップは望めません。ワードツリーのP30を見てください。



recognizeには「(事実や業績など)を認める」や「(人)を評価する、表彰する」という意味もあります。この意味では特に、be recognized by(~によって認められている〔評価されている〕)や、be recognized as(~として認められている〔評価されている〕)のように受動態の形で使われることが多いということも併せて押さえておきましょう。

💎Mr. Fitzpatrick has long been recognized as an expert on zoology.
(フィッツパトリック氏は、長きにわたって動物学の専門家として認められています)

8. glitch(CEFRレベル:C2)
続いて第334回 公開テスト(午前) 重要単熟語のおさらいでも取り上げたglitchです。glitchは「(機器の)故障」という意味で、機器に何か不具合があった場合によく使われる単語です。TOEICに登場する機器は故障することが多い(!?)ので、機材トラブルに関する単語はまとめて押さえておきましょう。ワードツリーでは「問題・欠陥」カテゴリーで12個の単熟語を紹介しています。glitchは76ページにあります。


💎Despite a minor glitch during the presentation, the overall event was a success.
(プレゼンテーション中に小さなトラブル〔機材の故障〕があったにもかかわらず、全体的にイベントは成功だった)

9. solid(CEFRレベル:C1)
solidは多義語で、文脈に応じてさまざまな意味を表します。TOEICで狙われる意味だけでなく、その言い換え例も示したワードツリーのP369を見てください。



solidには「無地の」という意味があり、plainで言い換えることができます。

💎I prefer solid colors to loud patterns.
= I prefer plain colors to loud patterns.
(私は派手な柄より無地の方が好きです)

solidのイメージはこちら↓


ではここでクイズです。次の柄を表すpで始まる単語(形容詞)は何でしょう?


正解は・・・記事の一番下にあります。

10. reinforce(CEFRレベル:C1)
reinforceは「re(再び)+in(中に)+force(力)→再び中に力を込める」から「~を補強(強化)する」という意味を表す動詞です。名詞のreinforcement(補強、強化)と併せて覚えておきましょう。

💎To reinforce the structure, they added additional support beams to the building.
(構造を強化するために、建物に追加の支持梁が取り付けられた)

また、補強された構造は丈夫なので、以下の言い換えが成立します。
reinforced structure = durable structure



いかがでしたか?ではまた次回もお楽しみに!
Keep on studying!

★★★9のクイズの答え★★★
plaid(格子柄の)

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