第382回公開テスト（午前）重要単熟語のおさらい

※この記事で紹介する単熟語は、『TOEIC®L&R テスト英単語・熟語ワードツリー』（旺文社）をベースにしています。

1. bush（CEFRレベル：B2）
bushは「低木、茂み」という意味を表す名詞です。「ブッシュ（元大統領）が茂みで野グソ」の語呂合わせで覚えると忘れません。

💎She carefully trimmed the bush in her garden.
（彼女は庭の茂みを慎重に刈り取った）

bushのイメージ写真はこちら↓

では、bushと同じように「低木、茂み」という意味を表すsで始まる単語は何でしょうか？ワードツリーのP294です。

2. adhere（CEFRレベル：C2）
adhereは、adhere toのかたちで「①～にしっかり貼りつく、②（規則など）に従う」という意味を表します。ワードツリーのP220を見てください。

「ad（～の方へ）+ here(=stick)（刺す）→くっつく→従う」ということから、イラストのように何かに貼りつくイメージの単語です。貼りつく対象が規則であれば、その規則にピタッと寄り添って従うイメージとなります。

💎adhere to the gudelines（ガイドラインに従う）
💎We ask that you adhere to company policies when ordering office supplies.
（事務用品を注文する際は、会社の方針に従ってください）

では、ここでクイズです。以下の空欄に入る、指定のアルファベットで始まる単語は何でしょうか？

①f——- the guidelines（ガイドラインに従う）
②o——- the guidelines（ガイドラインに従う）
③c——- with the guidelines（ガイドラインに従う）
④s——- to the guidelines（ガイドラインに従う）
⑤c——- to the guidelines（ガイドラインに従う）
⑥a——- by the guidelines（ガイドラインに従う）

答えはワードツリーの「順守・遵守」カテゴリー（P218～Ｐ220）で確認できます。
が、今回は特別にこの記事の一番下にも正解を載せておきます。

3. expertise（CEFRレベル：B2）
expertiseは「専門知識、専門スキル」という意味を表す不可算名詞です（ワードツリーP40参照）

💎Mr. Mitra is a skilled worker with a range of expertise.
（ミトラ氏は幅広い専門知識〔スキル〕を持つ熟練工です）

そして、expertiseは以下の語句で言い換えることができます。

ワードツリーのP346では、この他「能力・評価」に関する5つの単熟語の言い換えを紹介しています。ぜひご確認ください。

4. vary（CEFRレベル：B2）
veryと見た目が似ているvaryは「変わる、～を変える」という意味を表す動詞です。

💎The restaurant’s menu options vary daily.
（レストランのメニューは毎日変わります）

形容詞のvarious（さまざまな）、名詞のvariety（多様性、多様さ）もTOEICに頻出します。

5. loyal（CEFRレベル：B2）
loyalは形容詞で「忠実な」という意味を表します。ワードツリーのP165を見てください。

💎loyal customer（上顧客）

名詞のloyalty（①忠実、忠誠 ②忠誠心）も以下のコロケーションでTOEICに登場します。

💎loyalty card（ポイントカード）

お店に忠誠を誓う（上顧客として通い続ける）とポイントがたまるカードですね。

loyalと見た目が似ているroyal（王室の）は、TOEICではほとんど見かけません。
ではここで雑学クイズです。
①ロイヤルホスト（ファミレス）のロイヤルは、loyalでしょうか？それともroyalでしょうか？
②ロイヤル英文法（英文法書）のロイヤルは、loyalでしょうか？それともroyalでしょうか？
③ロイヤルブレッド（食パン）のロイヤルは、loyalでしょうか？それともroyalでしょうか？

正解は、すべてroyalです。ロイヤルホストは「王室のように最高のおもてなしをするレストラン」で、ロイヤル英文法は「王室のように格式高い最高レベルの英文法書」、ロイヤルブレッドは「王室のように最高級の品質の食パン」ということです。お馴染みのロイヤルミルクティーもそうですね。

6. proficient（CEFRレベル：-）
「pro（前に）+ fic(i)（作る）＋ ent」→「目の前にすぐ作り出せる」から、proficientは「（能力や技能が）熟達した、熟練の」という意味を表す形容詞です。

proficientは、be proficient in（～に熟達〔熟練〕している）のかたちでよく使われるので、以下の例文とともに覚えておくとスコアアップに役立ちます。

💎The mechanic is proficient in repairing all types of engines.
（その整備士はあらゆる種類のエンジンの修理に熟練しています）

名詞のproficiencyも求人広告などに登場します。

💎Successful candidates must have a high level of proficiency in English.
（採用される者は英語が非常に堪能である必要があります）

proficientもproficiencyも、前置詞のinと相性がよいです。では、proficientと同じく「能力・才能」カテゴリーで紹介している「精通した」という意味を表すvで始まる単語は何でしょうか？ワードツリーのP41です。

7. contribution（CEFRレベル：B2）
contributionと言えば「貢献」ですが、お金による貢献であれば「寄付」、執筆による貢献であれば「寄稿」というように、文脈によってcontributionの意味を柔軟に解釈する必要があります。

💎make a contribution（貢献する、寄付する）
💎Your yearly monetary contributions would be appreciated.
（毎年ご寄付いただけるとありがたいです）

「寄付」の意味のcontributionは、donationで言い換えることができます。

contributionのイメージ写真はこちら↓

8. debit card（CEFRレベル：C1）
デビットカードってどんなカードですか？クレジットカードとは何が違うのでしょうか。まずは英語でdebit cardとcredit cardの意味をそれぞれ確認してみましょう。

debit card
A debit card is a payment card that is directly linked to a bank account and allows you to make purchases or withdraw cash with funds available in your account.

credit card
A credit card is a payment card that allows you to borrow money from a financial institution (like a credit card company) to make purchases or withdraw cash, up to a certain credit limit. You then repay the amount borrowed either in full or over time, often with interest if you don’t pay the balance in full by the due date.

というわけで、debit cardは「商品購入時に自分の銀行口座から即座にお金が引き落とされる即時決済カード」で、credit cardは「商品購入から一定期間後に自分の銀行口座からお金が引き落とされる信用決済カード」です。debit cardと違って、credit cardの場合は一時的に金融機関（クレジットカード会社）からお金を借りることになります。

💎You can pay for your groceries with a debit card at the checkout.
（レジでデビットカードを使って食料品の代金を支払うことができます）

なお、debit cardはbank card（銀行〔発行〕カード）の一種なので、上記例文のdebit cardはbank cardで言い換えることができます。

debit cardのイメージ写真はこちら↓

9. aggregate（CEFRレベル：C2）
aggregateは難単語ですが、greg（集まる、集める）というパーツから意味を推測してみましょう。「a(g)（～の方へ）+ greg（集まる、集める）＋ ate」→「～に集約する」ということから、aggregateは動詞で「集計する」、形容詞で「集計された、合計の」、名詞で「集合体、合計」という意味を表します。ここでは、動詞のaggregateを取り上げます。念のため、aggregateの意味を英語でも確認しておきましょう。

aggregate
to put together different items, amounts, etc. into a single group or total

実は、もともとaggregateは「家畜を１箇所に集める」ことに由来しますが、今では集める対象は家畜に限りません。「異なるものを1つにまとめる」イメージで覚えておきましょう。

💎The statistics were aggregated by region to analyze market trends.
（市場動向を分析するために、統計を地域別に集計しました）

aggregatedを分詞形容詞として使うこともできます。

💎The aggregated results from the sales report showed a steady growth trend over the last quarter.
（売上レポートの集計結果では、前四半期にわたって着実な成長傾向が示されました）

aggregated resultsのイメージイラストはこちら↓

ちなみに、他にgregを含む単語で新聞、雑誌等で見かけるのはcongregate、segregate、gregariousです。

congregate = 「con（共に）＋ greg（集まる、集める）+ ate」→「集合する」
segregate =「se（離して）＋ greg（集まる、集める）+ ate」→「分離する、隔離する、人種差別する」
gregarious = 「greg（集まる、集める）＋ ious」→「群生する、社交的な」

💎During the festival, crowds congregated around the main stage to watch the performances.
（フェスティバル中、パフォーマンスを見るために大勢の人がメインステージの周りに集まりました）
💎It is important to segregate hazardous waste from regular trash to prevent pollution.
（汚染を防ぐために、有害廃棄物を通常のゴミから分離することが重要です）
💎Many salespeople tend to be gregarious, as their job requires constant interaction with clients.
（販売員の多くは仕事上顧客と常にやり取りする必要があるため、社交的になる傾向があります）

余力のある人はぜひaggregateと共に押さえておいてください。greg（集まる、集める）というパーツについては「Greg（※）はみんなで集まるのが好き」で覚えておくと忘れません。

※Greg Norman・・・Legendary Australian golfer, also known as “The Great White Shark.”

10. enclosure（CEFRレベル：-）
まず、動詞encloseの意味を確認してみましょう。ワードツリーのP203を見てください。

「en（中に）＋ close（閉じる）」→「閉じ込める」ということから、encloseは「①～を同封する、②（フェンスなどで）～を囲む」という意味を表します。ここから、名詞のenclosureは「①同封、②囲い」という意味になると推測できます。

💎Please find the invoice in the enclosure with this letter.
（請求書はこの手紙に同封されていますのでご確認ください）
💎After the storm damaged the duck enclosure, the farmer worked quickly to repair it.
（嵐でアヒルの囲いが損傷した後、農家はすぐに修復に取り掛かりました）

duck enclosureのイメージ写真はこちら↓

いかがでしたか？ではまた次回もお楽しみに！
Keep on studying!

★★★2のクイズの答え★★★
①follow
②obey
③comply
④stick
⑤conform
⑥abide

Xの通知設定で毎回記事をいち早く読めます。

ワードツリーが雑誌「PRESIDENT」2025年3月21日号で紹介されました


X-GATEのTOEIC講座
(2025年4月開講) 精選模試／既出4 プレミアムコース（全8コース）申込受付中